尾崎豊へたれ男論

 尾崎豊が死んでもう長いことたつが今でも、歌番組などで、若くして死んだ実力者ミュージシャンみたいな取り上げかたをされている。私にはさっぱり理解できない。歌メロもどうという事もないし、楽曲にフックもない。一番問題なのは、尾崎豊の歌詞である。「窓ガラスを割って歩いた」とか「盗んだバイクで走りだす」とか、単なるヤンキーやんけ、みたいな歌詞。これはいまの若者がこういう行為が格好いいんだ、見たいなきっかけになりやすいと思う。仮にこの歌詞みたいな行動を影響されてやったとしても、はっきり言って格好悪い。そんなエネルギーがあるのならば、昔の学生みたいに政治的に暴れてもらいたい。どうせ書くなら「包丁振り乱して人を切って回った」とか「皇居に爆弾をしかけた」みたいな歌詞の方がよほど過激だし、格好良いと思う。ほかにも思い出せないが、ナルシスト全開の歌詞。そして、自己陶酔全開の歌唱法。嫌な男むき出しの楽曲、ビデオクリップだ。私としては、長渕剛尾崎豊はかぶるところがあるような気がするのだが、長渕剛は自己陶酔などはしていない。格好悪い自分をさらけ出している歌詞には好感が持てる。まあ、私自身は長淵剛はあまり、興味がないのだが、まあ、才能はあるんだろうなと思う。どうか、日本の若者が早く忘れることを祈りたい。