愛と死をみつめて

 見た。デビュー当時から彼女のファンだったから見たのだが、涙腺に来た。人間、大切なものを失なって初めて後悔するのかもしれない。そして、一日一日を大切に生きるのだと思った。思えば、俺は、温室育ちのおぼっちゃんかもしれない。家にはいろんなものが置いてある。膨大なCD,パソコン、大量の本。そして、女にうつつを抜かしていた。純愛とはかけはなれた、肉欲だろうかと今は思う。たとえば、自分の家にギター一本しかなかったら、ギターをこよなく愛していただろうと思う。すべてが、中途半端。欲張りすぎ。音楽やりたい、絵描きたい、パソコンやりたい。そこそこすべて、こなせるが、どれも趣味の粋をでていない。プロとして、やっていけるレベルではない。いろんなこと、出来る人もいるかもしれないけど、俺には不可能なのかもしれない。そして、人を愛せないのかもしれない。憎しみだけが俺を支えてきた。次はいつ書けるか分からない。オタクの引きこもりの社会生活不適合者、才能さえあれば、肩身の狭い思いをすることもなかっただろう。ガンズのアクセル、HELLWEENのマイケル・キスク、ウリ・ジョン・ロート、才能があるから、収入があるから、何年も現実から遠ざかることが出来る。